不登校 弟をかばった日

不登校

どうも

減点パパと申します。

 

今日は、

息子が不登校になって

弟に対する

攻撃的な態度が見られるようになったという

お話をさせていただきたいと思います。

 

我が息子は、

不登校になってまもなく、

2つ年の離れた弟とのじゃれあいの延長から

ふとしたことをきっかけに

大声を出して

弟を叩いたりするようになりました。

 

「あいつを叩きのめしてやろう」

最初からそのつもりで

弟に近づいていくのではありません。

 

弟とコミュニケーションを取ろうとするのですが

うまく意思の疎通がとれず、

結果、腹を立てて

弟に向かっていく

 

いま思い起こしてみると

そんな感じでした。

 

兄弟ゲンカであれ、

暴力はいけません。

 

当たり所が悪かったら

大変なことになってしまいます。

 

抑える人がいる場面では

まだいいのですが、

弟とふたりきりの場面を想像すると

恐ろしい思いがありました。

 

「たたいたりせず、兄弟のくちげんかレベルで

終わらせられるようになってほしい」

 

それが私の願いでした。

 

この記事を読んでいただければ

不登校になった後に

兄弟関係にどのような変化が起きてくるのかを

理解する糸口が見えてくると思います。

息子を羽交い絞めにして制止した

不登校になって数日後のある日、

しごとから帰宅したわたしが

家のドアを開けると

異様な光景が目に入りました。

 

やめなさい!落ち着きなさい!

 

じいさん(私の父)が二男を自分の懐に抱えてかばい

ばあさん(私の母)が

弟に向かっていこうとする

 

息子を羽交い絞めにして

必死になっておさえていました。

(じいさんは歩行が困難で、座ってかばっていてくれいました)

 

オイッ やめろ、ヤメロ!

急いでわたしも

止めに入り、

ようやく息子の勢いがおさまりました。

 

息子の力が抜け、

息子は2階の自分の部屋に

引き上げていきました。

 

その日以降も

散発的にそれは起こりました。

 

ちょっとしたことで

怒りの矛先が弟に向けられるのです。

 

ふたりが一緒にいる場面では

いつ、何が起こるか、気が抜けません。

 

じゃれあっているように見えても

突然、怒鳴り声が聞こえてくるのです。

 

こんな状態がこのまま続いたら

どうしよう?

 

ケンカとは様子が違う

殴りかかっていくような態度が見られましたので

真剣に悩みました。

 

息子が不登校になったのは2月です。

休みで親が家にいる日はいいのですが、

 

平日だったり、

もうすぐやってくる春休みには

息子と弟の接触頻度が高くなるわけです。

 

具体的な対応策が必要でした。

市の相談所に相談した

攻撃的になった初期には、

私は会社の終業と同時に、

急いで仕事から帰るようにしていました。

 

また、

仕事中に心配になり、

途中で帰ってくることもありました。

 

仕事中に

ばあさん(私の母)から電話が来て

「(息子が)いま荒れているから、二男を連れ出して外にいる」

そんな電話が来た時もありました。

 

私が都合をつけて、

会社から帰ってこられるときはいいのですが

ずっとそれを継続できる保障はありません。

 

「第三者に家にいてもらい

危険な場面になったら

仲裁に入ってくれる」

 

もしかして、そんなサービスがないかな?

いわば、

「家のなかでの見守りサービス」のようなものです。

 

そう考えた私は

市の相談所に相談しました。

 

しかし、相談の内容としては

いわば、

「暴力への仲裁」

なわけです。

 

相談には親身になって寄り添ってくださいましたが、

そんな都合の良い、

特殊なサービスはありませんでした。

じいさんやばあさんが盾になってくれた

いま優先すべきは、二男の安全だ

私は、そのように考えて、

仕事を休めるときや早く帰れるときは

そうしていました。

 

しかしそれにも限界があります。

 

息子の怒りの導火線に火がついて

弟に対し攻撃的になると

じいさんやばあさんが二男のことを

体を張って守ってくれていました。

 

二男を抱えて、

盾になってくれていたのです。

 

私の場合、

これに助けられました。

弟への影響を心配した日々

日中、親は仕事で不在。

家には、じいさん、ばあさんがいますが高齢です。

 

息子との接触頻度が高いのは

2歳離れた、二男でした。

 

ちょっとしたことで

怒りの導火線に火が付き、

大きな声を出して威嚇したり

弟を叩いたりしてしまう行為が見られました。

 

「なんで俺がせめられなきゃならないの?」

「なんで俺、いつもたたかれるの?」

弟の口からそんな言葉が出ると

冷や冷やもので

二男への影響がでないかと

真剣に心配していました。

 

なんとかせねば!

わたしは、出来るだけ二男をケアすることに努めました。

 

意識的に会話をふやしたり、

宿題を見てやったり、

一緒にクワガタを取りに行ったり、

スキップしながらコンビニにつれて行き、

欲しいものを買ってやりました。

 

夜は、ピタっとくっついて眠らせたりもしていました。

 

兄の攻撃的な態度が影響しているのか

二男のおねしょが気になりました。

 

毎日ではないものの

それは散発的にありました。

 

二男は、

長男が不登校になる以前に

おねしょから卒業できていましたので

無関係ではなかったと思います。

サンドバッグをぶら下げた

息子が攻撃的な行動をとるのはなぜか?

 

なにが影響しているのかを考えていた時期に

「サンドバッグをぶら下げてみてはどうか?」

とアドバイスを受けました。

 

なるほど!!

余っている体力を消化させればいいってことか!!

 

そして、

なにかを叩きたい!

その衝動をサンドバッグに向けさせれば

なにかが解消されるのではないか?

 

わたしは、その日のうちにアマゾンに注文しました。

 

さいわい、家を建てるときに

天井に重量物をぶら下げることが出来るフックを

取り付けてありました。

 

サンドバッグが届き、

天井にぶら下げると同時に

バシバシと叩いたり

蹴ったりしていました。

 

そして、1日に数回、

ふらりと自分の部屋から出てきて

サンドバッグを殴ったり、

蹴ったりする行動が

習慣になりました。

 

それだけのために

部屋から出てくるのです。

 

ひと殴りしてくるか

そんな気持ちなのだと思います。

 

シンプルですが、とても優れたストレス発散方法です!

 

息子だけじゃなく、

わたし、妻、二男も

 

「こんの野郎!」

とか言いながら、おもいっきり蹴りを入れてました。(笑)

 

(ちなみに、蹴るのはおもいっきりでもいいのですが、

パンチは、こぶしを痛めるのでほどほどに)

攻撃的な態度が落ち着いてきた

サンドバッグを叩いたり、

蹴ったりすることが日課になって

ストレスの解消方法が見つかったのでしょう。

 

長男の次男に対する

攻撃的な態度が

落ち着いてきました。

 

次第に息子は、

弟が学校から返ってくる17時ころになると

2階の自分の部屋に上がるようになりました。

 

これは、

弟との衝突を意識的に避けていたのだ

思っています。

 

どうしてそういう行動を取るようになったか?

おそらく、

「二人で隣り合っていると、自然とぶつかっちゃうよな」

 

そんな気持ちが息子の中に芽生えてきたからなのだと思います。

 

不登校になる前も

弟を威圧するような場面は見られました。

 

自分の意見を押し通そう

そんな感じに見えました。

 

息子が不登校になったのは

小4の2月で、

 

威圧するような態度を見せ始めたのが

小4に進級したころです。

 

不登校になる前から

そのような傾向に悩まされていました。

 

当時は、息子をなだめるのが精一杯でした。

 

考えてみれば

あのとき、

息子の話をよく聞いてやれば

ガス抜きが出来て、悪化しなかったかもと

後悔しています。

 

なだめるというのは

その場をやり過ごすということだけで

本人にとって

何も解決してないですよね。

 

話をよく聞いて、

言いたいことを

吐き出させればよかったなと思っています。

 

いわば、

根本療法(言いたいことを言わせる)

を選択すべきで

対処療法(なだめる)

じゃだめだったってことです。

まとめ

  • ちょっとしたことで怒りの矛先が弟に
  • 市の相談所に相談した
  • じいさんやばあさんが盾になってくれた
  • 弟への影響を心配した日々
  • サンドバッグを設置した
  • 攻撃的な態度が落ち着いてきた

「あのとき、本気で叩いてた訳じゃないんだよオレ」

我が息子は、

弟に暴力的な態度であった当時を振り返り、

そのように私の母(息子にとっての祖母)に言ったことがあるそうです。

 

それは、不登校になってから半年ほどたったときに

なんの話の脈略もない場面で

自分の方から、そう言ったそうです。

 

なぜ、

なにも聞かれてもいないのに

自ら当時を振り返り、そう言ったのか?

 

それは、

すこし時間がたったことで、

自分自身に余裕ができたのではないかとおもうんです。

 

「オレ、あのとき、やっぱ悪いことしたよな」

そう気づいたんじゃないでしょうか。

 

それを

照れ隠しというか、

罪滅ぼしといいますか

 

「あのとき、本気で叩いてた訳じゃないんだよオレ」

そのように言ったんじゃないかなって

私は思っています。

 

もし、兄弟が

弟ではなく

妹だったら

どうだったのだろう?

 

この記事を書いていて思いつきました。

 

たぶん、

妹だったら、攻撃しないと思います。

 

ある程度、(暴力的なことでも)許容できると思われる

弟であったから起きたことだと思います。

 

もし、お子様の攻撃的な態度が

立場の弱い兄弟に向けられていて

悩まれている方がいらっしゃいましたら

 

サンドバッグや起き上がりこぼしなどの

ストレス解消グッズの設置を

お勧めします。

 

それをおもいきり、殴ったり、蹴ったりすることで

ストレスが発散できるわけです。

 

攻撃的になった=体力を持て余している

そう変換して、考えてみたら

どうでしょうか。

 

不登校になると、ずっと家のなかにいるわけです。

 

登下校で学校までの道のりを歩くこともなく、

体力を使う、

校内マラソンや水泳の授業にも参加しないため、

体力を使わない日が続いているわけです。

 

要するに、

体力が余っていて、

時間がある状態なワケです。

 

これは、今回の記事を書いていて感じたことですが、

サンドバッグなどのストレス解消グッズを

もっと早く準備してやっていれば

 

息子の攻撃的な態度は

無くなりはしないかもしれないが、

かなりおおきく、軽減することが出来たのだろうと思います。

 

私は、

それに気づくのが遅くて

息子の攻撃的な態度に悩まされましたが、

 

この記事を読んでくださった皆様は

わたしの失敗談をもとにして

ぜひ試していただきたいと思います。

 

そして、

問題が解決した後でも

 

ストレス解消グッズはそのまま

設置されていることを

オススメします。

 

家の中で、

ケリをいれることができる

ブン殴ることができる

 

気軽に、これが出来るということは

不登校が解消された後も

 

家族全員が

ストレス解消に

使えるからです!


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