不登校 物をひっくり返すようになった

不登校

どうも

減点パパと申します。

 

今日は、

不登校になった息子が

テーブルの上の物をひっくり返すようになった話を

させていただきたいと思います。

 

ちょっとしたことで

怒りの導火線に火がついてしまい、

反射的に

テーブル上のものをひっくり返す息子。

 

怒りの気持ちが起こったときに

自分を制御できなくなります。

 

カチンときたときでも

それを制御できるようになってほしい。

 

それが、私の願いでした。

 

この記事を読んでいただければ

なぜ、

お子様が物をひっくり返したくなるのか

 

物をひっくり返すという行動をする

当人の心のなかが

わかる糸口になると思います。

物をひっくり返すようになった

思い通りにならない、しゃくに障るとやってしまう

息子が

物をひっくり返すようになったのは

不登校になって

半年くらいたってから

発生した問題でした。

 

はじめて、その行為があったときは

たしか、

弟とのくちゲンカがあった時だったと思います。

 

息子は

なにかちょっとしたことで、

自分の思い通りにならないことがあったり

 

しゃくに障ることがあったりすると

テーブルの上のものを手で振り払い

テーブルから落とすようになりました。

 

食事中のときですと、

ごはん茶碗やみそ汁のはいったお椀や

おかずがのったお皿が

テーブルの上にあります。

 

醤油入れや箸立てもあります。

 

怒りの導火線に火が付くと

目についたそれらを

息子は手で振り払ってしまうのです。

 

ガラガラ、ガッシャーン!

と振り払い

床には、醬油入れが転がり、

みそ汁がとびちります。

 

後片付けは

汁物があったときが厄介でした。

 

テーブルに箸立てが1つだけの時はラッキーでした。

片付けが楽な割には

箸が床に散らばると

結構な音がします。

 

その日以降も

頻度としては、多いときには週に1~2回、

少なくなってからでも

2週間に1回くらいは

ありました。

 

もちろん、

その行為そのものは

ほめられるようなことではないのですが、

 

考え方によっては、

人に向けた暴力的な行為になるよりは

よっぽどマシとも言えます。

(ひっくり返されたあとの片付けは、大変でしたが・・・)

ひっくり返した後は、冷静になれる

正確には

テーブルそのものをひっくり返すのでなく、

テーブル上のものを手で振り払う

というものでした。

 

結果的に、

物が、床に散らばる

という状態でした。

 

落としたあとには、

息子は、その場を離れ

2階の自分の部屋に行きました。

 

「部屋に行くんだ」

そう、妻に言われて

部屋に引き上げた時もありました。

 

最初の頃は

ひっくり返したあとで自分の部屋に行き、

そのまま自分の部屋にこもる時間が長かったのですが

それは次第に短くなってきました。

 

ひっくり返して部屋に行った後、

10分くらいで

階段を下りてきて、

何事もなかったように

会話をするようにもなりました。

 

このようになったときは

嬉しかったですね。

 

「ひっくり返す」

という行為自体は

解決したわけではないのです。

 

でも、そのあとの

「気持ちの切り替えが早くなった」

そこに息子の進歩を感じました。

 

変な言い方ですが、

ある意味、

テーブルから物を落とすことで

気分が晴れるのだと思います。

 

ガッシャーンとひっくり返して

ひと区切りがつくんでしょうね。

 

登校していたころは

テーブルの上のものをひっくり返す

なんてことはありませんでした。

 

なので、不登校になったことと

関連していると思います。

 

この行為が完全になくなるまで

けっこう時間がかかりました。

 

時間経過により、発生頻度はグッと下がりましたが、

長い期間、続きました。

 

「完全に落ち着いたな」と思えたのは、

不登校が始まってから

約2年ほどたってからだったと思います。

まとめ

怒りの感情を制御できずに、

物をひっくり返してしまうことについて

書いてきました。

  • 思い通りにならない、しゃくに障るとやってしまう
  • ひっくり返した後は、冷静になれる

物をひっくり返すようになったという、

困りごとなのですが、

不登校になってから起きた

いくつかの困りごととしては

比較的、後になってから起きてきた問題です。

 

終息までの時間はかかりましたが、

だんだんと起こる周期が長くなり、

次第に無くなりました。

 

これは、

登校していない状態は継続しているものの、

本人の心のなかが

いわば、

「ささくれ立っていた状態」

 

であったものが、

時間経過とともに

すこしずつ落ち着いてきたという事の

あらわれなのだと思います。

 

人に対してではなく、

物にあたるようになってきたという

「変化」は

回復の兆しであったのだと

あの頃を思い出していて

気付きました。

 

あの当時、

「物をひっくり返す」

という行為そのものだけを見て、

 

「悪いこと」

ととらえなくて良かったなと思っています。

 

 

新築して入居した間もない時期のことです。

 

正直な話、

まだあたらしくてキレイな床に

醬油やみそ汁が飛び散るなんて

考えられません!

 

テーブルの上のものをひっくり返す

それが

何度も繰り返し起きる事によって

 

オイオイ、またかよ

勘弁してくれよ

心の中では

そう思っていました。

 

片付けることもそうですが、

この状態がいつまで続くのかも

見通せず、

疲れ果ててしまいました。

 

息子がわざと物をひっくり返したとき、

「何をしているんだ

オマエは!」

 

そう言って

息子を叱りつけるのは

簡単です。

 

しかし

それをしてしまうと

息子を完全否定してしまう事になります。

 

そこで私は息子の行動について

「怒りの気持ちを

何かに変えようとしているのではないか」

そのように捉えてみました。

 

「ここで叱りつけてしまったら、

我が子は前に進めず、

退行してしまう」

そう思い、

私は息子を静かに見守るようにしました。

 

「見守るようにしました」

そう書けば

私が、悟りをひらいた人のように

聞こえてしまいます。

 

悟りなどひらけていません。

 

息子が、ものをひっくり返した時

私の腹の中は

グツグツと煮えくりかえっていました。

 

息子の胸ぐらを掴んで

引きづりまわしたいくらいの

衝動に駆られましたが

 

なんとか耐えて、

自分を抑えました。

 

こんなことが今後も

終わることなく続いたらどうしよう

 

妻や二男が

精神的におかしくなってしまわないだろうか?

 

もし、二男が

真似をしたらどうしよう

 

「なんでダメなの?兄ちゃんだってやってるじゃん」

そう言われたら

返す言葉がありません。

 

 

物をひっくり返しても

叱られないことで、

それを良しとする

勘違いをさせていないだろうか?

 

私の腹の中は、

グツグツと煮えくりかえりながらも

 

ココロの中には

冷や冷やとした気持ちが

うごめいていました。

 

こんなことをしても何にもならないよな!

今は静かに見守っていれば

息子が自らそこに気付いてくれるんじゃないか?

そこに期待するしかなかったのです。

 

これが

私の体験したお話しです。

 

もし今、

お子様が

物をひっくり返すというような状態にある場合、

その行為そのものをやめさせようとするのではなく、

 

それで気が済んで

気持ちが切り替わるのなら

良し

そのように受け止めてみてはいかがでしょうか?

 

私の場合は

そのように受け止めてみたことで

大分、気持ちが楽になりました。

 

そのように受け止めてみるということは

「なんでもかんでも、抱え込まない」という

不登校という場面を乗り切る

おや側のテクニックだと思います。

 

親として、

お子様の不登校に直面している大変な時期に、

「自分を保つ」という意味において

とても、意味が有ることだとおもいます。


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