部屋の散らかり方は、こころのバロメーター

不登校

どうも

減点パパと申します。

 

きょうは、

息子が不登校になって

部屋が散らかり放題になったことの

お話をさせてください。

 

小4の2月

息子は不登校になりました。

 

そして、不登校になって間も無く、

息子の部屋の中は

しだいに散らかりはじめました。

 

当時、

予想もしていなかった不登校という展開に

あせりまくっていた私でしたが、

息子の状態の悪化に比例して

部屋の中の状況は

どんどんひどくなっていきました。

 

こんなところで毎日過ごしていたら

息子の状態がもっともっと悪くなってしてしまう

 

こんな環境にいたら

こころの衛生上、

悪いことはあっても

良いことはひとつもない

 

我が息子の部屋の状況を見て

恐怖をも覚えた私は

 

息子の部屋の中を

正常にしなければならない

 

すこしでも

正常に近い形を保たなければ

よけいにおかしな方向に進んでしまう

 

そのように考えて

息子の

部屋の片付けに取り組みました。

 

今回は

いろいろ考えてやってみた

あの頃のことを

書いて行きたいと思います。

 

 

この記事を読んでいただければ

不登校になった子供の

こころのなかが

子供部屋にどのように表れてくるかがわかります。

 

そして

すこしでも子供部屋の環境の悪化を防ぐ

その方法の糸口を

掴んでいただけると思います。

息子の部屋が散らかるまでの流れ

息子が不登校になる前に家を建て直しました。

あたらしい家に入居する前は

子供たち二人に個別の部屋は無く、

新居に移ってから

個別の部屋を与えました。

 

寝る部屋は別にあり、

当時は兄(小4)、弟(小2)と

いわば、まだ幼いときですので

一緒に寝ていました。

 

不登校になってから息子は、

日中と夜の遅い時間まで

眠っている時間以外は

ほぼ、自分の部屋で過ごすようになりました。

 

本当は

テレビを部屋に持ちこませたくなかったのですが、

不登校になって数週間たったある日、

仕事から帰ってくると

リビングのテレビが消えていました。

 

息子が部屋に持って行ったのです。

すぐにでも元に戻したかったのですが

しばらく様子を見ることにしました。

 

息子は自分の部屋で

遅い時間までテレビを見て起きているようになりました。

 

夜中の1時とか2時とかの時間帯の場面です。

 

私や妻が声をかけて

寝室に来て眠ることを促します。

 

1回目で来ることもありましたし、

2回目、3回目の呼びかけで

ようやく来ることもありました。

 

学校に行っていれば、

好む、好まざるに限らず、

時間割に沿って授業を受け、

給食を食べ、休み時間を過ごし

午後はまた授業を受けて、

帰宅する。

 

ある意味、時間に沿った

規則正しい生活パターンになるわけですが、

1日中、自由な時間があるわけですから

そりゃあダラダラになってしまいます。

 

そのダラダラな生活の中で

息子の部屋のなかは

物が散乱し、汚れるようになりました。

 

テレビを部屋に持ちこんだことにより

  • 夜遅くまでテレビを見ている
  • テレビを見ながら食べる
  • 食べたときに出たごみを片付けない
  • ごみが増える
  • 片付けがおっくうになる

結果、部屋が散らかり放題になる

こんなメカニズムだと思います。

悪化していった部屋の状態

息子の部屋には

ベッドがおいてありました。(寝ることには使っていませんでした)

 

マットレスの上には、

細かく、小さくちぎられた

紙が散乱していました。

 

おそらく、

テレビを見る以外、

特にやることもなかったので

テレビを見ながら

紙をちぎっていたのだと思います。

 

細かく、ちいさく、ちぎられた紙を見て

我が息子の精神状態を心配していました。

部屋で食事をとるようになったこととの関連

部屋の散らかりや汚れは

部屋で食事をとるようになったことにも

関係しています。

 

カップうどんの上ぶた

割りばし、

牛乳パック、

珍味の袋

部屋のなかには

そんなものが散乱していました。

 

部屋で、

飲んだり、食べたりしなければ

普通は、

「無いもの」

ですよね。

 

牛乳やうどんの汁がこぼれたのでしょう。

マットからは、においがしていました。

 

ベッドの上もひどかったのですが

床には、先ほどのゴミが

「置かれた」

という感じではなく、

まるで、

ポイッ!

と投げ捨てられたように散らばっていました。

 

これ見よがしに、

放り投げられたように感じました。

 

片付けたいけど、片付けられない??

一方で、

「部屋を整理整頓して、片付ける」

息子が自分でそう書いた紙が

部屋にあったときがあります。

 

「自分で片付けたい」

そういう気持ちはあるようでしたが

片付けたいけど、片付けられないのか

よくわかりませんでした。

 

片付けたいのなら、

放り投げずにゴミ箱に入れればいい話です。

そのあたりは、非常に理解に苦しみました。

ひどくならない工夫

「清潔でない環境で過ごすことは、精神的にもよくないだろう」

そう考えた私は、

息子が寝ているときに

部屋に入って片付けていました。

 

しばらくは、私が部屋を片付けていることを許していたのですが、

不登校になって48日目で

「部屋に入るな」

当時、ガラ携だった妻の携帯のメモに

息子がメッセージを入れてあることに

妻が気付きました。

 

しかし、

だんだんと

台所の皿やコップの数が減ってきて

息子の部屋からニオイもしてきたこともあり、

根本的にきれいに掃除をすることは無理でも

それに代わる策をとる必要がありました。

 

ゴミが10個あったとしたら、

全部は片付けず

数個だけ、部屋から排除する。

 

皿が5枚あったとしたら、2枚だけ部屋から排除する。

そんな作戦です。

 

そんな工夫をして

片付けた事を悟られないようにして

部屋のなかの環境が、ひどくならないようにしました。

 

そして、実際にはしませんでしたが、

息子に気付かれないようにするために

こんなことも考えていました。

 

部屋に5枚の皿があったとしたら

5枚の皿を洗ったうえで、もとに戻しておこうか

(数量的には増減なし、洗うことで少しでも衛生的になる)

そんなことも考えていました。

危険物発見

掃除をしていると

ベッドとマットレスの間に

カミソリが隠されていた時がありました。

これには、ぎょっとしたことを覚えています。

 

そんなことでなんとかやり過ごしていたのですが、

そもそも、大掃除は出来ていないわけですから

部屋の散らかり様は悪化していったわけです。

部屋を片付けたかった理由

私が、なぜ部屋を片付けたかったか?

  1. 少しでも、キレイな環境で過ごしてほしかった
  2. 危険な行為をしていないか、察知するため

ということです。

 

キレイな環境で過ごしてほしかったのは、

汚いところより、キレイなところで過ごす方が

環境衛生上でも

精神衛生上でも、

とうぜん良いと思ったからです。

 

不登校の毎日の大半を

息子は自分の部屋で過ごしました。

 

息子の心のなかは

不登校になったことでモヤモヤでいっぱいでしょうし、

すこしでもそれが和らぐためにも

キレイというより、

汚くないところで過ごしてほしかったのです。

 

危険な行為をしていないか心配だったというのは

血のついたティッシュが落ちていたり、

彫刻刀やカミソリが

ベッドとマットレスのあいだに

隠すようにおいてあったりしたことが

あったからです。

 

血のついたティッシュは

はな血を拭いたものだったのかもしれません。

 

当時、息子はよく、

はな血を出していました。

 

それだったらいいのですが、

あるとき、息子が母親に

「カミソリを首にあてたら、血がでた」

そんなことを言ったことがあったそうです。

 

「ぜったいにダメだよ、そんなことしちゃ!」

母親に言われ、

「わかった、わかった」

と息子は言ったそうです。

 

実際に確認できたわけではありませんが、

自傷行為的なものは

やっていたのだと思います。

 

それを察知するためにも

部屋に入る必要がありましたし、

そういう考え(自虐的)にならないようにするためにも

清潔な環境が必要だと思っていました。

 

息子の部屋は今も散らかっています。

 

私は

風水とか詳しくないのですが、

やはり、清潔な環境で暮らしていないと

良いことが遠ざかっていくように思うんです。

 

清潔な環境で暮らしていたとしても

良いことばかりがあるわけではありません。

 

でも、

良いことには近づいていけるように思うのです。

部屋を片付けたいと息子が言った日

 息子が不登校になって1年くらいたったある日

息子が、自分から

「部屋を片付けたい」

そう、言い出したんです。

 

やったあ!

私は、声にこそ出しませんでしたが

やっとこの日がきたかと

心が踊りました。

ひとり、こころの中でガッツポーズです!

 

しかし、一旦は、きれいになったものの

片付けを習慣化させるしつけがされていないため、

食器などはないものの

元のように散らかるまで

時間はかかりませんでした。

しつけを出来る状態じゃなかった

「片づけをさせる」という

しつけ

が出来ていなかった理由があります。

 

息子が不登校になり、

次第に弟に対する

暴力的な態度が出始めました。

 

そして、それはしだいにひどくなってきました。

 

あの頃は、

「部屋を片付けなさい」

そう言って

しつけをできる様な状態じゃなっかったんです。

 

息子は

弟への攻撃的な態度を取ることで

ある意味、

バランスをとっている様に感じました。

 

やり場のない怒りが

そこに向けられていたように思います。

 

「弟への攻撃的な態度が悪化するのが怖かった」

それが、あの当時、

「部屋を片付けさせるという、躾」が出来なかった理由です。

まとめ

  • 悪化していった部屋の状態
  • 部屋で食事を取るようになったこととの関連
  • 片付けたいけど、片付けられない??
  • ひどくならない工夫
  • 危険物発見

「清潔で整然とした環境で過ごす」

物理的にも精神的にも

衛生的であることで、

悪いことは

ひとつもないと思います。

 

お恥ずかしいかぎりですが、

息子の部屋の散らかりについては

今も改善できていません。

 

なんとかして、

自ら片付けて欲しいのですが・・・。

 

清潔な環境で暮らしていれば

良いことが

訪れると思うんですよね。

 

人を動かす秘訣は、

「自ら動きたくなる気持ちを起こさせること」

だそうです。

 

そのためには

自分は認められたい

という

基本欲求を満たしてやる必要があるそうです。

 

それを満たしてやることが出来れば

自発的に片付けをはじめると

私は思っています。

 

片づけなさい

その言葉を繰り返し言うよりも

 

我が息子の自己承認欲求

どうやって満たしてやるか

それを

おっさんは、毎日考えています。


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